ホーム > シンポジウム > シンポジウム'11(2011年2月23日更新)

シンポジウム

 電話として普及を始めた携帯電話は、今ではケータイと呼ばれ、メールやカメラにはじまる諸々の役割を担い、誰もが持っていて当然の日用品になりました。ケータイとカーナビの普及と生活への浸透は、21世紀の技術と社会の関係を示す重要な特徴を持っています。
 本シンポジウムは技術を提供する側と受け手の交わる場であり、学界、 産業界、そして利用者が本音を語る場であり、また内外に開かれた交流の場であり、人と技術の調和を科学する場です。

聴講・懇親会参加申し込み受付中!
シンポジウム 「モバイル'11」
「安心なモバイル社会づくりへ」

 モバイル端末の高機能化と利便性の追求がなされるなか、利用におけるトラブルは常に問題となっており、プラットフォームのオープン化やシステムの複雑化が新たなトラブルを招くことも懸念されています。対策として、技術的な解決を図るハードアプローチに加え、ユーザに対する情報モラル教育などのソフトアプローチが社会的要請により進められています。
 老若男女が恩恵を受けられるモバイル社会の実現には、ユーザによる安心感が重要なポイントになると考えられます。単にトラブルを回避するだけではなく、ユーザに安心を得させるため、各アプローチの可能性や進むべき方向などについて議論を深めることを狙いとしました。

日時:2011年3月10日(木)〜11日(金)
会場:筑波大学 総合研究棟B
主催:特定非営利活動法人モバイル学会
共催:国立大学法人筑波大学
協賛:関連48学協会 リストはこちら

シンポジウム大会長 古川 宏 (筑波大学大学院)
特定非営利活動法人モバイル学会長 赤松 幹之 (独立行政法人 産業技術総合研究所)

会場へのアクセス

筑波大学 総合研究棟B
〒305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1
  地図はこちら(J6内)  交通アクセスはこちら

特別公開講演

テーマである"安心なモバイル社会づくり"についての議論へと繋がるよう,各分野を代表する3名の方に,異なる観点からご講演をいただきます.参加費は無料ですので,学界・産業界の方はもちろんのこと,一般の方にもぜひご聴講いただきたいと存じます.

  • 日時:2011年3月10日(木) 13:00〜16:10
  • 会場:筑波大学第3エリアA棟2階204
  • 参加費:無料

【講演1】ハードアプローチの視点:
「BlackBerry スマートフォンが実現する利便性とセキュリティの両立について」
 春名 孝昭(リサーチ・イン・モーション・ジャパン株式会社)


 海外では圧倒的なシェアを誇るBlackBerry スマートフォンを、ハードウェアの観点からもセキュリティについてご紹介します。一般の企業や教育機関だけではなく、金融機関、政府機関、軍機関などでなぜ採用されているのかを、BlackBerry スマートフォンのハードウェアやサーバーソフトウェアなどのインフラ面からも解説します。
 ハードウェアの観点からは、なぜ安全なのか、なぜウィルスが作成できないのか、マルウェアを防ぐ数々の仕組みをご紹介します。また、インフラを含めた組織内のネットワークやデータの保護の仕組みについても言及し、実際の組織での運用例もご紹介します。

【講演2】ソフトアプローチの視点:
「ユーザーの学習・教育やリスク認知の改善の観点から」
 長谷川 元洋(金城学院大学 准教授)


 インターネットは増幅装置であり,モバイル情報端末はその増幅装置の利便性を大きく向上させている一方で,同時にマイナス面を増幅させてしまうことにも作用している。その影響力の大きさから,近年,子どもに携帯電話を持たせることの是非が教育現場のみならず社会全体で議論されるようになった。
 子どもはいずれ携帯電話を使用するようになることを考えれば,携帯電話の所持の禁止によって問題の発生を防ごうとする方策は,その方策をとっている期間中に,情報機器を正しく安全に使用できるよう教育・指導しないのであれば,問題を先送りにしているにすぎないと言える。さらに,ゲーム機等がインターネットに接続できるようになっている状況を考えれば,子どもはすでにインターネット端末を所有している状態となっていることを前提にした対処が必要であるとも言える。フィルタリングシステムの利用などのシステム的な対処は一定の効果はあるものの万能ではない。
 主体的に危険を回避できるとともに,情報空間を公共の場であると認識した言動ができるようになるよう,子どもに教育・指導を行うことが重要である。また,問題が発生してしまった場合に社会全体で責任を分担して対応できる体制を作ることも必要がある。

【講演3】総合的な視点:
「コミュニケーションが紡ぐモバイル社会の新地平」
 遊橋 裕泰(株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所)


 映画『ソーシャルネットワーク』の英語版キャッチコピーは、「You don't get to 500 million friends without making a few enemies.(訳:あなたは、数人の敵を作ることなく、5 億人の友人に届かない)」である。映画で描かれる起業家の姿には賛否両論あるだろうが、ネットワークを介して5 億人の友人とつながることができるようになったという社会的インパクトは大きい。そして、我々モバイル社会研究所では、まだ「Facebook」の名前を聞かない時代に、SNS コミュニティの出現を予見したロードマップ「モバイル社会2030 年ビジョン」を描いていた。
 スマートフォンが大きな潮流となった今、その先をどのように考えるのか?当時のロードマップ構築手法を紹介しつつ、「メディアの変革による文化的影響」、「社会構造の変化」、「モバイルネットワークの進化」という3 つの視点から、改めてモバイル社会の新地平を探る。

プログラム

 2011年2月23日版掲載

懇親会

学界・産業界・利用者・学生がみなで集い,本音を語り,知恵を出し合い,モバイル社会の明日を夢見ましょう.

◆日時:2011年3月10日(木)セッション終了後
◆場所:カフェテラス「カメリア」 (TXつくば駅からすぐ)地図PDF
     オークラフロンティアホテルつくば 本館2階
     〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目1364-1
◆参加費:5,000円
※懇親会の中で研究奨励賞の表彰式を開催します.

シンポジウムを聴講される方へ

聴講者の参加申込

申込締切日:2011年2月28日(月)
※以降は直接会場窓口にお越しください.

【参加費】
会員・協賛学協会会員 *112,000円【早割】 10,000円
非会員18,000円【早割】 16,000円
学生会員 *1,*25,000円【早割】 3,000円
学生非会員 *210,000円【早割】 8,000円
【早割】2011/1/5までにお払込下さい。
*1モバイル学会へ同時入会される場合,正会員あるいは学生会員の各参加費にそれぞれ5,000円3,000円が加算された額となります。
(ただし入会金・2011年度の年会費は免除)
*2論文集を含みません。

●参加申込書 (MS Word)/ (PDF) 2011年1月11日版

シンポジウムで発表される方へ

発表者(演者)の参加費

学生の方も発表者として参加される場合、正会員または非会員としてお申込み下さい。

【参加費】
会員・協賛学協会会員 *112,000円【早割】 10,000円
非会員18,000円【早割】 16,000円
【早割】2011/1/5までにお払込下さい。
*1モバイル学会へ同時入会される場合,正会員の参加費に5,000円が加算された額となります。
(ただし入会金・2011年度の年会費は免除)

募集区分: 一般発表・企画セッション

発表申込

申込締切日: 2010年12月28日(火)【延長しました】

発表申込のご案内(PDF) 2010年12月23日版
●発表申込書 (MS Word)/ (PDF) 2011年1月11日版

執筆要項

原稿締切日:2011年 1月31日 (月)【延長しました】

執筆要項(PDF) 2010年12月23日版
執筆要項(MS Word) 2010年12月23日版
著作権譲渡書(MS Word) 

発表要項

◆発表時間:1発表20分(プレゼンテーション15分+質疑応答5分)
◆利用可能機器:
・プロジェクター
 ご自身のPCをご利用の場合,発表前に接続テストをお願いいたします.
・発表用PC(Windows,PowerPoint2010)
 ご利用の場合は,セッション開始前にデータの移動をお願いいたします.

研究奨励賞

本シンポジウムより、未来を担う若手研究者のさらなる発展を後押しするため、研究奨励賞を新たに設けることとなりました。

◆対象者:『会員・学生会員』かつ『2010年12月31日時点で40歳未満』
      である『筆頭著者』.
◆表彰式:シンポジウム懇親会にて表彰式を開催する.

学会誌への同時投稿

本学会主催のシンポジウム「モバイル」の論文原稿をそのままモバイル学会誌の査読付き論文として投稿頂ける「同時投稿」を新たに実施することとなりました。詳しくは,「モバイル学会誌」のページをご覧ください.

申込・問合先

特定非営利活動法人モバイル学会   http://www.mobilergo.com/
〒654-8585 兵庫県神戸市須磨区東須磨青山2-1
神戸女子大学 家政学部 大森研究室内
Tel&Fax:
e-mail: ←お申込こちら
      ←お問合こちら

■お知らせ■
【2011/2/23】当日プログラムを更新しました.
【2011/2/11】特別公開講演の演題と要旨を更新いたしました.
【2011/2/7】発表要項を記載しました.
【2011/1/19】当日のプログラムを公開いたしました.
【2011/1/19】鰍iTB西日本様による宿泊手配の案内をお知らせいたします.ご希望の方はこちらからご参照ください.
【2011/1/11】多くの方のお申し込みに感謝いたします.
 技術を提供する側と受け手の交わる場として,学界・産業界・利用者が本音を語る場として,とても貴重な機会となっています.参加費の早期割引期間は終了しましたが,さらに多くの方のお申し込みをお待ちしております.
 また,懇親会は気軽な立食形式ですので,ぜひこちらにもご参加ください.
【2010/12/29】特別講演の情報を更新いたしました.3名の講演者が決定いたしました.
【2010/12/23】ご要望により,発表申し込みと原稿の締切日を延長しました.準備期間の短さのために諦めていた方,ぜひご応募ください.
【2010/12/17】特別講演の情報を更新いたしました.
【2010/12/17】発表・聴講参加申込書に記載されている”参加費送金先の口座番号”に誤りがありました.「三井住友銀行 神戸営業部 普通9254733」が正しい番号です.訂正し,お詫び申し上げます.なお,掲載のファイルは修正済みとなっております.
【2010/12/14】Firefoxでご覧の方へ:”聴講申し込み”の部分が閲覧できない場合があります.手続等に等つきましては,学会事務局へお尋ねください.ご迷惑をおかけしますこと,お詫び申し上げます.

■過去のシンポジウム■