1998年12月日本人間工学会関西支部では携帯電話についてのシンポジウムを開催し、この分野の技術と社会の新しい関係に学界・産業界の関心を喚起しました。これを受けて、日本人間工学会ではモバイル人間工学研究部会を開設して、この分野の研究と利用の一層の進展に力を入れてきました。これら8年の成果を継承し発展させることを目指して2007年3月には新生NPOモバイル学会が発足いたしました。

モバイル情報機器は、携帯電話として普及し、今では諸々の役割を担い、誰もが持っていて当然の日用品になりました。一方で新たな種々のICT技術が生活に浸透しはじめ、モバイル技術はその一部となり、21世紀における高度技術と社会の関係を議論するに十分なキーワードとは言えない現状となりつつあります。そこで、「モバイル学会」は新たに名称を「スマートライフ学会」と改めることといたしました。

学会の目的と目標

本学会の目的は、スマート社会を支える技術・製品・サービスの提供側と受け手側の人たちに対して、研究・調査・情報提供・人材育成・交流機会の提供等を通じて、スマート社会に暮らす人々の行動(スマートライフ)に関する学術・文化の発展を促進する事業を行い、スマートライフの社会的信頼と安全の向上と適切利用の推進に寄与することです。なお、スマート社会とは、社会の抱える諸課題に対してICT等の新技術を活用することにより、SDGsを達成しうる持続可能な社会と捉えています。

本学会の目標としてSDGsにおける17の国際目標を掲げております。すなわち、貧困、飢餓、保健、教育、ジェンダー、水・衛生、エネルギー、成長・雇用、イノベーション、不平等、都市、生産・消費、気候変動、海洋資源、陸上資源、平和、実施手段など、幅広い分野における課題の解決を目指しています。

学会の活動

  1. スマートライフに関する研究・調査・情報提供事業
  2. スマートライフに関するシンポジウム・研究会・セミナー等の開催事業
  3. 人材育成・交流事業
  4. 優れた研究の奨励・研究業績の表彰事業

賛助会員

スマートライフ学会役員 
(2022年3月10日より任期2年)

理事・会長
  • 遊橋 裕泰(静岡大学)
理事・副会長
  • 渋谷 雄(京都工芸繊維大学)
  • 大森 正子(神戸女子大学)
理事
  • 小川 哲司(名古屋経済大学)
  • 小張 敬之(青山学院大学)
  • 川野 常夫(摂南大学)
  • 大門 樹(慶応義塾大学)
  • 丁井 雅美(広島国際大学)
  • 長谷川 旭(岐阜市立女子短期大学)
  • 長谷川 聡(名古屋文理大学)
  • 藤田 美幸(新潟国際大学)
  • 古川 宏(筑波大学大学院)
  • 村田 和義(青山学院大学)
監事
  • 松沼 正平(名古屋産業科学研究所)
  • 伊藤 肇
企画委員
  • 大杉 淳(パイオニア㈱)
  • 境 薫(富士通デザイン㈱)
  • 多賀谷 裕(情報通信ネットワーク産業協会)
  • 山田崇志 ((社)電気通信事業者協会)
事務局
  • 都築 泉美